この記事をおすすめする方
- 画像や動画のファイル名を一括変更したい方
- 一括リネームをするまえに「画像」や「動画」の内容を確認しながら並べ替えを行いたい方
- 【注意点】「画像」や「動画」以外のファイル名の一括変更は出来ません。(テキストファイルやPDFファイルなど)
私は普段「ブログ」を書いているのですが、記事に挿入する画像を管理しやすくするためにファイル名を「任意の画像名+数字の連番」に変更しています。
仮にこの記事の場合なら、画像1枚目のファイル名を「rename01」、画像2枚目のファイル名を「rename02」、画像3枚目のファイル名を「rename03」・・・のような感じですね。
そんな風に「画像や動画のファイル名の一括変更」を行うのに便利なツールをこの記事ではご紹介します。
「FastStone Image Viewer」というソフトのご紹介
今回ご紹介するソフトは「FastStone Image Viewer」というソフトです。
とりあえず利用してみたいという方は下にリンクを張っておきますので是非御覧ください。
https://www.faststone.org/FSIVDownload.htm
www.faststone.org
ちなみに、通常だとメニューの言語を日本語にできません。(デフォルトで実装されている言語の種類は、英語やフランス語を含む20種類ぐらい)
なので、日本語のメニューが良い方は、有志の方が作成した「日本語パッチ」を導入してください。(下のリンク)
-
TiltStr::不定期版: FastStone
日本語化関連物
tiltstr.seesaa.net
「日本語パッチ」の導入方法に関しては、下の項目で説明したいと思います。
リネームする前に画像の並べかえが出来る
「ファイル名の一括変更」が出来るソフトというのは他にもたくさんあります。
そんな中、私がこのソフトをおすすめする一番の理由は、『一括リネームを行う前にフォルダ内の「画像」や「動画」を事前に並べ替え出来る』ということです。
とはいえPC内で管理している実際の「ファイル」を並べ替えられるわけではなく、あくまでもソフト内でのみ並べ替えられるだけという点にご注意ください。
ただ、これが出来ることで、視覚的に複数の画像へ「連番」をつけやすくなります。
仮にもし事前に並べ替えが出来なければ、フォルダ内の画像を一枚一枚順番を意識しながら「一括リネームツール」に並べる手間が発生してしまうため、順番を間違えてしまう可能性も出てきてしまいます。
※通常フォルダ内にある画像は「名前」とか「サイズ」など、何かしらの基準でしか画像を並べ替えられません。
なので、一括リネームする際に、「本当はこの順番にした後に全選択して、そのままリネームツールに投げ込みたいのに・・・」という不満が私自身ありました。
その悩みを解決してくれたのが「FastStone Image Viewer」でした。
↓ソフト内だけですが、フォルダ内の画像の順番を、「プレビュー画面」などで内容を確認しながら任意に並べ替えできます。
任意の順番に並べ替えた後にそのまま「一括リネーム」が出来るということが他の「一括リネームツール」に比べて直感的だなと感じました。
画像を任意に並べ替えた場合は、1列目の左から右、2列目の左から右・・・という流れで「ファイル名01、ファイル名02・・・」のように「連番」を付けられます。
※下の画像にはすでに連番が振られていてややこしいのですが、まだリネームされる前の段階です。
注意点:「画像」と「動画」ファイルしか扱えない。
逆に「FastStone Image Viewer」を実際に利用して感じたデメリットは「画像や動画ファイル」以外のファイルを扱えないことです。
要は「テキストファイル」などはソフト内で表示すらされません。
なので「テキストファイル」などのファイル名を一括リネームしたい方には「FastStone Image Viewer」はおすすめしません。
「FastStone Image Viewer」と「日本語パッチ」のリンクと導入方法
ここからは「FastStone Image Viewer」と「日本語パッチ」のリンクと導入手順を説明したいと思います。
「FastStone Image Viewer」のリンクと導入方法
下のリンクをクリックしてください。
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https://www.faststone.org/FSIVDownload.htm
www.faststone.org
その後、ボタンをクリックしてください。(インストール型かポータブル型かの違いです。)
※インストール型:パソコンに直接インストールするので、ソフトを他のパソコンへの持ち運びができない。
※ポータブル型:ダウンロードしてすぐ使える。ソフトを他のパソコンへ持ち運びできる。
そのパソコンでしか使う予定がない場合はインストール型で問題ありません。
ここでは一番左の「exe」というボタンをクリックします。ダウンロードが開始しますので、デスクトップなど任意の場所に保存してください。
その後ダウンロードされた「FSViewerSetup78.exe」というアイコンをマウス左をダブルクリックしてください。バージョンによっては78という数字じゃないかもしれません。(その後出た表示で「はい」をクリック。)
後はインストールするための手順なのですが、基本的には何もせずに下の画像の順番でクリックしていってください。
デスクトップ上に下のようなアイコンが出ればインストール完了です。
「日本語パッチ」のリンクと導入方法
「FastStone Image Viewer」には「英語」を含む20種類ぐらいの言語変更が可能なのですが、残念ながら「日本語」がありません。
ソフトを起動するとおそらくメニューの言語が「英語」になっている思います。
もし「日本語」で利用したいという方は、ここからの手順に従って「日本語」を導入してください。
ここから導入手順を記載させていただきます。
まずは下のリンクをクリックしてください。
-
TiltStr::不定期版: FastStone
日本語化関連物
tiltstr.seesaa.net
少しだけ下にスクロールして「FastStone Image Viewer - 日本語化パッチ」という項目を見つけてください。
バージョンごとに「日本語パッチ」が用意されていますので、インストールしたバージョンと同じバージョンをデスクトップなど任意の場所にダウンロードしてください。
※バージョンが分からないという方は、「FastStone Image Viewer」を起動した後に、上のメニューの「Help(ヘルプ)」>「About(バージョン情報)」をクリックしたら、下のような画面が表示されると思います。
赤枠の部分にある数字がバージョンです。
下のようなファイルがダウンロードされればおkです。(アイコンは違うかもしれません。解凍ソフトの影響なのでアイコンが違ってもファイル名が同じであれば問題ありません。バージョン(7.8など)はソフトのバージョンに合わせてください。)
ダウンロードしたファイルを「7Zip」や「Bandizip」などの無料解凍ソフトで解凍してください。
⇒申し訳ありませんが解凍については割愛させていただきます。(「7Zip」や「Bandizip」などで検索すれば無料で利用できる解凍ソフトが手に入ります。)
解凍すると「FSIV_v7.8jp」のようなフォルダになります。(7.8はダウンロードしたバージョンによって違います。)
フォルダを開くと、「FSIV_v7.8jp.exe」と「ReadMe.txt」があります。
次にデスクトップ上にある「FastStone Image Viewer」のアイコンを右クリックして「ファイルの場所を開く」をクリックしてください。
下のような画面が表示されると思います。そこに先ほどの「FSIV_v7.8jp」のフォルダ内にあった「FSIV_v7.8jp.exe」のファイルをコピーして、貼り付けてください。(警告が出ても「続行」でおkです。)
その後、貼り付けた側の「FSIV_v7.8jp.exe」をダブルクリックしてください。
下の画像のような表示が出たら、赤枠をクリックして実行してください。
その後「警告」が出ると思いますが、「はい」をクリックしてください。
しばらくして「正常終了」が表示されたら「日本語化」の成功です。(「FastStone Image Viewer」を起動するとメニューが日本語になっていると思います。)
「FastStone Image Viewer」でのファイル名の一括変更手順。
最後に「FastStone Image Viewer」でのファイル名の一括変更手順の説明をして終わりたいと思います。
※細かい機能を説明し出すとキリが無いので、必要最小限の説明になります。申し訳ありません。
人によって「画像や動画の保存場所」が違うと思うので、あくまで流れだけ見ていただけたら幸いです。
仮に今回は「デスクトップ」にある「フォルダ」内にある「画像」の一括変更を行ってみたいと思います。
まずは「FastStone Image Viewer」のアイコンをマウス左でダブルクリックして起動します。
以下のような画面が出ます。
左にパソコン内の位置を指定できるツリーがあります。
そこから「デスクトップ」をクリック(画像①)。
右側にデスクトップ上にある「フォルダ」が表示されます。
そこに私が事前に画像を入れておいた「一括リネーム用フォルダ」という「フォルダ」があるので、クリックします(画像②)。
↓フォルダ内にある画像が表示されます。
プレビュー画面などで中身を確認しながら作業ができるのが便利です。
今回は全ての画像をリネームするので、リネームしたい任意の画像を左クリックした後「Ctrl+A」もしくは「画像がないところで右クリック」して「全て選択」をクリックすることで、表示された全ての画像が選択されます。
その後、選択された画像の上で「右クリック」して「リネーム」を選択してください。
※ちなみにここで「全てを選択」する前に、任意の画像を「ドラッグ&ドロップ」して別の画像と画像の間に移動させることで、ソフト内でのみ画像の順番を任意に並べ替えることが出来ます。(実際のフォルダ内の順番は変わらない)
※そして画像を任意の順番で並べ替えた状態で「連番」を付ける場合は「1列目の左から右」「2列目の左から右」「3列目の・・・」という順番で画像に「1,2,3,4・・・」のように連番がつくことになります。(任意で順番を入れ替えたい場合はこの段階で並べ替えておきます。)
下の画像はすでに連番がついててややこしいですが、まだリネームされる前の段階です。
表示された右側のリストが「一括リネーム」される画像になります。
連番を付ける場合は、画面下の「テンプレート:」という場所で、 「任意のファイル名」の後に半角の「#」をつけると、右側に「連番の最初の数字」が設定できるようになります。
「#」が一つの場合は「1,2,3,4・・・」、「##」の場合は「01、02、03、04・・・」、「###」の場合は「001、 002、003、004・・・」という感じで任意のファイル名の後に連番がつきます。
ここでは仮に「rename##」で数字は「1」のままにしておきます。
問題なければ右下の「リネーム」をクリックしてください。警告が出ますが問題なければ「Yes」をクリック。
リネームが完了します。
※今回は英語のファイル名にしましたが、もちろん日本語でのファイル名変更も出来ます。
「FastStone Image Viewer」を実際に使ってみた評価
良かった点
・ファイル名の一括リネームを行う前に「画像や動画」の並べ替えが出来る。
⇒あくまでもソフト内で一時的に並べ替えができるだけです。画像を見ながら並べ替えが出来るので、連番が付けやすいのが便利です。
・画像を回転させて保存したり、ちょっとした画像編集も出来る。
イマイチな点
・「画像」か「動画」ファイルの一括変更しか出来ない。
⇒変更可能な拡張子:主要なグラフィック形式(BMP、JPEG、JPEG 2000、アニメーションGIF、 PNG、PCX、PSD、EPS、TIFF、WMF、ICO、CUR、TGA)および一般的なデジタルカメラRAW形式 (CR2、CR3、CRW、NEF、NRW、PEF、RAF、RWL、MRW、ORF、SRW、X3F、ARW、SR2、SRF、 RW2 と DNG)。
・「テキストファイル(.txt)」や「PDF(.pdf)」などのファイルは一括リネームできない。(そもそもソフト内でファイルの表示がされない。)
⇒一つ上のことと言ってることは同じなのですが、基本的に「画像」と「動画」のファイルしか扱えません。
おすすめする方
・ブログなどで「画像」のファイル名の一括リネームを行っている方
・「画像」や「動画」ファイルをたくさん扱っている方。
⇒ビューアとしての利用や、画像の回転、ちょっとした画像編集ソフトとしても利用できます。
⇒残念ながら、動画編集は出来ません。
まとめ
というわけで「FastStone Image Viewer」のご紹介でした。
このソフトは、「動画や画像のファイル名の一括リネーム」だけではなく、ビューアーとして利用したり、画像の角度を変えたり、簡単な画像編集が出来たりなど、他にも便利な機能がついています。
興味がある方は是非利用してみてください。
ここまで閲覧ありがとうございました!